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第10回 新潟婦人科内視鏡手術セミナー Step 1 開催報告

2023年7月1日、ホテルオークラ新潟において、第10回新潟婦人科内視鏡手術セミナー Step1が開催されました。

充実したプログラム構成で、県内全域から初期研修医、専攻医、産婦人科専門医まで総勢42名(初期研修医12名、専攻医17名を含む)の参加者で盛会のうちに終了致しましたのでご報告させていただきます。

スーチャリングセッション

スーチャリングセッションではドライボックスを用いて、実際の腹腔鏡下手術で行うのと同様の結紮を練習しました。婦人科内視鏡技術認定医の先生方にレクチャーを受けながら参加者は楽しみつつ、結紮を学ぶことができました。その後は結紮数回行い、そのスピードを参加者同士で競い合うタイムアタックを開催されました。優勝者には表彰があり、皆さん日頃の練習の成果を多いに発揮されていました。

FUSEハンズオンコース

新潟初開催となるFUSE※ハンズオンコースでは札幌医科大学付属病院の玉手雅人先生をお招きし、電気メスの安全使用の講義をいただき、普段使用している電気メスについて改めて詳しく学ぶことができました。また、電気メスと豚肉、ソーセージ、生ハム、バナナなどの食材を使用した様々な実験を行い、学びの多い内容となりました。

※FUSE(Fundamental Use of Surgical Energy)は米国消化器内視鏡学会によって開発された、エネルギーデバイスの基礎から有害事象の起こるメカに図まで充実した内容を学ぶことのできるプログラムです。

特別講演

特別講演①では自治医科大学付属さいたま医療センターから近澤研郎先生にお越しいただき「自己研鑽について思うこと、働き方改革をハックする」と題しましてご講演いただきました。

特別講演②では札幌医科大学付属病院から玉手雅人先生にお越しいただき「ビジョンを持つこと-15年前に思い描いた医師像から-」と題しましてご講演いただきました。

日々、産婦人科診療、婦人科内視鏡手術を勢力的に行われているお二人のご講演内容には、自己研鑽について前向きな内容がたくさん盛り込まれており、これから産婦人科医として働く初期研修医の先生や、若手産婦人科医のみならず産婦人科専門医の先生方も強く感銘を受けておりました。お二人のご講演で上がったモチベーションをこれからの日々の診療に活かしていけることと思います。

今年で第10回となる新潟婦人科内視鏡手術セミナーですが、ドライボックストレーニングやFUSEハンズオンコース、県外から著名な先生をお招きしての特別講演で大変充実したプログラムで開催することができました。参加された先生方は楽しく知識や技術を高めることができただけでなく、県内外の産婦人科内視鏡手術に携わる医師同士の貴重な交流もすることができました。

今後も新潟県の産婦人科診療向上のために各種セミナーを開催していきたいと考えております。

プログラム
ドライボックスを用いたトレーニングを受ける専攻医の大桃先生(左)と御指導いただいている近澤研郎先生(右)
FUSEハンズオンセミナー:玉手雅人先生によるご講演
FUSEハンズオンセミナー:参加者同士で熱心に電気メスを用いた実験中。
スーチャリングセッションの縫合部門優勝者の初期研修医の井原嶺先生(右)、対馬彩水先生(左)と吉原弘祐教授(中央)
全員で記念撮影:皆さまのご協力、ご参加により盛会のうちに終了致しました

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