教室案内・スタッフ紹介

教授挨拶

教授

吉原弘祐Kosuke Yoshihara

新潟大学医学部産科婦人科学教室のホームページをご覧いただきありがとうございます。当教室は1910年(明治43年)の官立新潟医学専門学校の産科婦人科学教室として発足し、足立捨次郎先生を初代教授として開講いたしました。以来、上野道故教授(1921年8月〜1938年7月)、中山栄之助教授(1938年7月〜1963年3月)、鈴木雅州教授(1963年8月〜1971年3月)、竹内正七教授(1971年4月〜1989年3月)、田中憲一教授(1989年8月〜2012年3月)、榎本隆之教授(2012年9月〜2022年3月)の歴代教授を経て、2022年9月より第8代教授に就任しております。110年以上の歴史を有する教室の伝統を受け継ぎ、産婦人科を発展させるとともに、時代に調和した新しい産婦人科診療を展開し、次世代に伝承していくことを目指してまいります。

さて、我々大学に勤務する医師には三つの使命(臨床・研究・教育)があります。

第一に臨床では、新潟大学医歯学総合病院での高度な医療を提供することに加え、個々の患者さんの状態に合わせた最適な医療(精密医療)の提供を実践しております。遺伝子の情報を用いたがんゲノム医療も開始となり、今後がん診療以外の分野でも遺伝子の情報を用いた医療の個別化が進むと予想され、先端的な診療を提供できるように努めてまいります。

第二に、研究です。研究は、最先端の医療を支えるもので、研究なしに臨床の発展はありません。臨床教室である利点を活かして、ヒト由来の試料を最大限活用することで、異常妊娠から婦人科がんまでさまざまな産婦人科疾患の原因究明を進めています。我々は、臨床医でありながら研究者(Physician-ScientistまたはSurgeon-Scientist)であることを常に意識し、新潟から世界へ研究成果を発表するとともに、臨床応用を目指して活動することで、新しい産婦人科診療を提案してまいります。

第三に、教育は臨床と研究の土台になります。新潟大学のメッセージである「真の強さを学ぶ」に代表されるように、新しい時代にあった質の高い教育を提供することが人材育成にとって重要だと考えています。産婦人科は、周産期学、生殖内分泌学、女性医学、婦人科腫瘍学の4つの学問分野によって構成されていますが、まずは大学と関連病院が連携して産婦人科専門医を育成していきます。その先に大学を中心とした専門性の高い施設で経験を積むことで、各分野の専門資格や学位を取得してもらえる体制を整えています。

この三つの使命を果たすためには、各医師の個性や多様性を尊重した教室運営が大切です。教室の先生一人一人が存分に活躍できることによって、新潟県内の産婦人科診療が発展し、社会貢献につながると考えております。

最後になりますが、新潟大学医学部産科婦人科学教室を宜しくお願いいたします。

女性の健康な人生を
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