新潟大学医学部産科婦人科学教室

共同研究のお知らせ

子宮内膜症に対するゲノムワイド関連メタ解析(国際共同研究)のお知らせ

子宮内膜症は病像が多彩であり、多彩な病像に遺伝子多型が関与していることが予想されております。以前より当科では、子宮内膜症の原因を分子生物学的に探索し、複数の研究成果を報告しております。特に日本人における子宮内膜症に対するゲノムワイド関連解析を行い、子宮内膜症に関連する遺伝子多型を同定しております。今回、オーストラリアのNyholt教授らのグループが、これまでに子宮内膜症に対するゲノムワイド関連解析を行った複数の施設に呼びかけ、多施設国際共同研究としてゲノムワイド関連メタ解析を計画しています。この国際共同研究では、1万人以上の子宮内膜症症例、6万人以上のコントロール症例を対象とすることにより、信頼性の高い子宮内膜症関連遺伝子を同定し、子宮内膜症疾患の発症メカニズムの解明、発症予防法や新しい治療法の開発につなげることを目的としており、当科も国際共同研究に参加を予定しております。

本研究では、以前当科で実施された子宮内膜症研究 [研究課題:子宮内膜症病態解明を目的とした罹患同胞対解析・患者対照群相関解析・伝達不均衡解析を用いた遺伝子学的研究] にご協力頂き、SNPアレイ(*1)データを取得させていただいた患者様を対象とさせていただきます。SNPアレイデータは連結不可能匿名化(*2)した状態で、ゲノムワイド関連メタ解析に使用させていただきますので、個人情報は保護されます。

現時点では研究段階のため、対象となった患者様へ個別に研究結果の報告をいたしません。また研究の結果に対して特許権等の知的財産権が生じた場合、その権利や経済的利益は国、共同研究施設、および研究遂行者等に帰属します。本研究の結果は後日学会発表や学術誌などで公表する場合がありますが、その場合も個人のプライバシーの保護を厳重に守ります。

本研究に関してご質問がある場合、あるいは以前研究の協力にご同意いただいた方で、同意の撤回を希望される場合は、下記までご連絡ください。

*1 SNPアレイ: ヒトゲノムにおける一塩基多型Single Nucleotide Polymorphism(SNP)を網羅的に診断するアレイ

*2 連結不可能匿名化:試料提供者を識別できないように、対応表を残さない方法による匿名化(ヒトゲノム・遺伝子解析研究に関する倫理指針)

当科が参加している子宮内膜症国際共同研究の成果が Nature communicationsに掲載されました。
詳しくはこちらを御覧ください。

連絡先
新潟大学医学部産科婦人科学教室
TEL 025-227-2320

研究責任者
榎本隆之
共同研究者
Dale Nyholt

担当
吉原 弘祐
安達 聡介

HPVワクチンの有効性と安全性の評価のための大規模 疫学研究

 新潟大学産科婦人科学教室では、子宮頸癌の撲滅を目指し、厚生労働省の委託研究として、「HPVワクチンの有効性と安全性の評価のための大規模疫学研究」を革新的がん医療実用化研究事業の一環として行っています。

<研究分担者:敬称略>
中山富雄 地方独立行政法人大阪府立病院機構大阪府立成人病センター 課長
木村 正 大阪大学大学院医学系研究科産科学婦人科学 教授
森井英一 大阪大学大学院医学系研究科病態病理学 教授
吉野 潔 大阪大学大学院医学系研究科産科学婦人科学 准教授
上田 豊 大阪大学大学院医学系研究科産科学婦人科学 助教
高田友美 大阪大学大学院医学系研究科産科学婦人科学 助教
森本晶子 大阪大学大学院医学系研究科産科学婦人科学 特任助教
大道正英 大阪医科大学大学院医学研究科産婦人科学 教授
寺井義人 大阪医科大学大学院医学研究科産婦人科学 診療准教授
角 俊幸 大阪市立大学大学院医学研究科女性病態医学 教授
市村友季 大阪市立大学大学院医学研究科女性病態医学 講師
神崎秀陽 関西医科大学大学院医学研究科産科学婦人科学 教授
村田紘未 関西医科大学大学院医学研究科産科学婦人科学 助教
万代昌紀 近畿大学大学院医学研究科女性機能病態・周産期医学 教授
中井英勝 近畿大学大学院医学研究科女性機能病態・周産期医学 講師
宮城悦子 横浜市立大学大学院医学研究科がん総合医科学 教授
馬場 洋 新潟大学大学院医歯学総合研究科麻酔科学 教授
齋藤昭彦 新潟大学大学院医歯学総合研究科小児科学 教授
味岡洋一 新潟大学大学院医歯学総合研究科分子・診断病理学 教授
木村慎二 新潟大学医歯学総合病院総合リハビリテーションセンター 准教授

日本では若年女性の子宮頸癌が急増しており大きな社会問題になっています。子宮頸癌の罹患率を下げるには、検診による早期発見とヒトパピローマウイルス(HPV)ワクチンによる予防が必要ですが、 若年者の子宮頸がん検診受診率は極めて低く、HPVワクチンは、副反応報道と厚生労働省の積極的接種勧奨一時中止により接種率が激減している状況です。HPVワクチンによる子宮頸癌・前癌病変の中長期的な予防効果を大規模に検証し、 副反応の網羅的な調査と副反応診療システムの整備を行うことを目的に、平成26年4月から本研究がスタートしました。以下に研究の概要を説明致します。
・研究プロジェクト
「HPVワクチンの有効性と安全性の評価のための大規模 疫学研究」